概要
瘢痕拘縮とは、傷がひきつれた状態のことです。
傷跡の「ひきつれ」や「もりあがり」のために、外見上も醜い状態(醜状瘢痕)になることもあります。
形成外科では、この瘢痕拘縮を手術的に治療しています(瘢痕拘縮形成術)。
当院では、外傷や交通事故後などにお顔や手足や体幹等に傷跡(瘢痕拘縮)が残った場合、形成外科的に治療しています。
その場合の費用は、保険適用になるケースや、保険会社の給付対象になるケースなどがあります。
費用について
部位 | 費用 |
---|---|
お顔 | 本人負担額は40,000円前後(保険適応3割負担の方) |
お顔以外 | 本人負担額は 30,000円前後(保険適応3割負担の方) |
リスク・副作用
症例集
症例1
左上眼瞼部瘢痕拘縮のケース
60代男性
40年程前に転倒して受傷。
救急病院で縫合された後、瘢痕となったため、今回当院で修正しました。

手術前
左上眼瞼部の瘢痕拘縮

デザイン
拘縮を解除する目的でW形成術のデザインとした

手術中1
拡大鏡下に手術を行った

手術中2
瘢痕をすべて取り除いたところ

手術中3
縫合直後

抜糸直後1
瘢痕をすべて取り除いたところ

抜糸直後2
瘢痕拘縮が修正された
症例2
左膝部瘢痕拘縮のケース
10代女性
自転車に乗っていて自動車と衝突した交通事故により左膝に座瘡を負い、その後同部位が瘢痕拘縮となりました。
当クリニックを受診し、瘢痕拘縮を治す手術(瘢痕拘縮形成術)を受けました。
※瘢痕拘縮とは、いわゆる傷跡が醜く、ひきつれ、もりあがったりした状態のことです。形成外科では、この瘢痕拘縮を手術的に治療しています。

手術前
左膝部の瘢痕拘縮

デザイン
再度ひきつれを起こさないように、ジグザグに切開し、縫合することとした。

手術中1

手術中2
瘢痕をすべて切除したところ

手術中3
真皮縫合を終了したところ。真皮縫合は、傷跡をよりキレイにするために用いる真皮同士を合わせる形成外科的縫合テクニックです。

手術中4
縫合しているところ、外側を丁寧に細かく縫合します。
