陥入爪(巻き爪)とは

巻き爪(陥入爪:かんにゅうそう)とは、爪が内側に巻いてしまう状態のことです。
具体的には、爪の横の部分(爪縁)が皮膚に食い込んでしまう状態を言います。
主に、足の第Ⅰ趾に生じますが、他の足の趾や手の指にできることもあります。

陥入爪(巻き爪)の症状

陥入爪(巻き爪)が悪化すると、爪が足の趾(ゆび)の肉に食い込み、足の趾が炎症や化膿や不良肉芽を起こし、腫れ・赤み・痛みが発生します。炎症がエスカレートすると皮膚が化膿し、歩くことも困難になることがあります。
陥入爪(巻き爪)がさらに悪化すると、不自然な歩き方になったり、痛い趾をかばい、足首・膝・腰などに負担がかかり、足や膝が痛くなったり、腰痛を起こす原因にもなります。
ですので、陥入爪(巻き爪)は適切な治療が必要です。

費用について

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※ご予約時に「診察」のみか「診察および処置」を選択できます

種類費用
巻き爪の手術(陥入爪手術)9,000円前後(片ゆび)、16,000円前後(両側のゆび)
(保険適応3割負担の方)
※薬剤等、すべて込みの費用

リスク・副作用

長引く出血・血腫・感染・強い疼痛・色素沈着・爪の変形・再発など
※手術後は1~3日は出血します(汚い血が出て治っていきます)
上記などの合併症が生じ、その後軽快しない場合や増悪する場合は、ご連絡の上すぐにご来院下さい。

解説動画「巻き爪の治療の流れ」

陥入爪(巻き爪)の原因

・先天的要素(元々の爪の形)
・靴(つま先を圧迫するような形状)
・スポーツ(趾の強打)
・正しくない歩き方
・爪白癬(水虫)
・深爪、化膿
・爪を短く切り過ぎる(深爪)
・肥満
・小さいころから習っているバレーのトウシューズが原因
・第I趾が陥入し、さらに貝殻のように重層化しているケース

陥入爪(巻き爪)の治療方法

・保存的治療(切らない方法)
軟膏療法:清潔にし、軟膏を塗布する方法
コットン法:ウェットティッシュ等でケアする方法
テーピング法:テープで固定する方法
矯正療法:ワイヤー等を用いて矯正する方法

・外科的治療(切る方法)
フェノール法など

フェノール法とは

当クリニックでは一般的な陥入爪(巻き爪)の場合、フェノール法で手術することが多いです。

フェノール法の特徴:
・縫合・抜糸の必要がないこと
・出血が少ないこと
・手術当日からシャワー浴が可能なこと
・保険診療
※フェノール法は陥入爪(巻き爪)の原因となっている爪を根部まで切除し、再発予防にフェノールという薬品を塗布します。
必要に応じて不良な肉芽や皮膚を切除することもあります。
また、一般的にフェノール法では縫合処理を必要としませんが、重症例では縫合することもあります。

当クリニックの手術手順

注射の麻酔でブロック麻酔をしてから、炎症と疼痛(とうつう)の原因となる陥入した爪をその大元(爪母)から取り除き、再度陥入した爪が再生しないようにフェノール液を使って焼却処理し、生理的食塩水で洗浄し、ドレッシング(包帯を巻く)して終了です。
縫合処置はしませんので、麻酔からドレッシング(包帯を巻く)までの時間は、約30分以内と短時間の手術です。
※陥入爪の程度や個人差にもよりますが、再発することもあります(当院の手術では、20%程度に再発がみられています)。

手術後の処方薬

・痛み止め
・化膿止め
・軟膏
※手術時では包帯を巻きますので、大きめの靴やサンダルでご来院下さい。

手術後のご注意

陥入爪の手術後は、ご自分での洗浄が非常に大切です。
以下のように実施して下さい。
・手術当日からシャワー浴が可能です。
・シャワー時は患部を石鹸でよく洗って下さい。
(柔らかい歯ブラシなどを用い、石鹸をよく泡立てて、患部をよくこするようにする。)
・シャワーで患部をよく流した後、処方された軟膏を塗り、ガーゼで保護して下さい。
・出血が続く場合は包帯も巻いて下さい。
・出血が少なくなってきたら、ガーゼから絆創膏(カット絆など)に切り替えて下さい。
・手術後、約1週間は洗浄をしっかりして下さい。

よくあるご質問

Q. 手術では痛みはありますか?
A. 脚趾の根元にブロック麻酔を行いますので、麻酔の注射のときに痛みがありますが、手術中は我慢できる程度です。

Q. 手術後は痛いですか?
A. 手術後は個人差もありますが、痛みはあります。痛み止めの内服薬を処方しますので、痛み自体は我慢できる程度です。
ただ、フェノール法の場合は術後の痛みが少ないという利点があります。

Q. 手術時間はどれくらいですか?
A. 麻酔が効いてから10分程度です。

Q. 手術後の注意点は?
A. 手術後には手術部位からの出血がありますので、患部をよく洗浄して下さい。
手術当日からシャワー浴が可能ですので、患部をシャワーのぬるま湯でよく洗い、お出しする軟膏を塗り、ガーゼで保護する処置をして下さい。

Q. 手術当日は何か持ち物は必要ですか?
A. 特に必要ありません。ドレッシング(包帯を巻く)のため、大きめの靴やサンダルでご来院下さい。

Q. 糖尿病などの持病がある場合は手術は可能ですか?
A. 通常可能ですが、重度の糖尿病の場合は手術できないこともあります。
また、糖尿病の方や慢性動脈閉塞症などの血行障害のある方は、手術後の治りが悪い場合があります。

症例集

症例1

右第Ⅰ趾陥入爪(両側)
数年前より右第Ⅰ趾両側の痛み腫れが生じ、皮膚科で軟膏治療を受けていました。
なかなか軽快しないため、当院にて手術(フェノール法)を行いました。

手術前

右第Ⅰ趾の腫れと排膿を認める

麻酔

ブロック麻酔をしたところ

手術

陥入した爪を除去

薬剤を塗布

フェノールを塗布

手術後(約1年)

創部は完治し、痛みも無く、見た目もキレイになりました。

症例2

右第Ⅰ趾陥入爪のケース(左側)
右第Ⅰ趾(左側)の陥入爪のため、強い痛みと内出血が生じ、また爪の横溝もありました。
当院にて手術を行いました。
約5ヶ月後には、痛みも軽快し、見た目もキレイになりました。

手術前

右第Ⅰ趾の腫れと排膿を認める

麻酔

手術から約5ヶ月後

症例3

左第Ⅰ趾陥入爪のケース(両側)
陥入爪による痛みがあり、自分で爪を縦に切った結果、残った爪が伸びて皮膚の下にめり込んでしまい、痛みが増し、今回手術をしました。
この症例のように、陥入爪では、自分で爪を切る場合、中途半端に縦に切らないように注意することも必要です。
10代女性

手術前1

手術前2

手術中

めり込んだ爪を除去しているところ

手術直後

問題の爪を除去しキレイにした

症例4

右第Ⅰ趾陥入爪のケース(左側)
こちらの患者様は爪を深く切る癖があり、左側は縦に爪をムシッてしまったため、爪の変形と痛みを生じたと思われます。
今回、フェノール法による治療を行いましたが、爪と皮膚との溝が大きくできたため、そのスペースを縫合しました。
縫合した糸は、2週間後に抜糸しました。
60代男性

手術前

深爪と爪の変形が左側に強くあった

手術中

左側を処置しているところ

縫合直後

爪の変形が改善した

抜糸直後

痛みも軽減した

症例5

左第Ⅰ趾陥入爪のケース(両側)
陥入爪により左第I趾の左側が化膿し、痛みが強いため、手術を行いました。
この患者様は深爪をする癖があり、深爪も陥入爪の原因となるので注意が必要です。
20代女性

手術前

左第I趾に腫れと赤みが有り、炎症が強い状態。

手術直後

手術後(6ヶ月後)

左第I趾は軽快し、ペディキュアも楽しめる状態になった。

このように爪の変形が強い場合などは、創部を縫合することもあります。
縫合した場合でも、シャワーは手術直後より可能です。

症例6

右第Ⅰ趾陥入爪のケース
陥入爪により強い痛みおよび腫れが生じています。化膿しているため、当院にて手術を行いました。

手術中

ブロック麻酔

手術直後

手術中

不良肉芽を除去

手術中

不良肉芽を除去直後

手術中

フェノールを塗布

手術中

フェノール塗布直後

手術中

ドレッシング直後

症例7

右第I趾両側および左第I趾両側の合計4箇所の陥入爪のケース
爪が深く皮膚に陥入し、強い痛みが生じています。当院にて手術を行いました。

手術前

両足

右第I趾の陥入した爪

強い痛みを生じている状態

左第I趾の陥入した爪

強い痛みを生じている状態

右第I趾の陥入した爪

正面から

左第I趾の陥入した爪

正面から

手術直後

右第I趾

手術直後

左第I趾

手術後

3週間後、痛みも無く軽快した。

手術後

拡大

症例8

右第I趾陥入爪のケース
陥入爪により足の裏まで化膿し、強い痛みが生じています。

手術前

左第I趾に腫れと赤みが有り、炎症が強い状態。

手術前

正面から

手術直後

手術後28日後

症例9

右第I趾陥入爪のケース
陥入爪により化膿・腫れ・痛みが生じています。

手術前

手術直後

手術後

手術から23日後、問題無く軽快しました。

症例10

左第I趾陥入爪のケース
重症な陥入爪の例です。

手術前

不良肉芽が多く、爪の変形もみられ、痛みも強い状態です。

手術中

痛みの原因となる爪を除去した。

手術中

フェノール塗布後

ドレッシング(包帯を巻く)

重症例では、手術後のドレッシングは少々大げさになるので、サンダル等での来院をおすすめしています。

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クリニック概要

・クリニック名:HSクリニック
・TEL:043-202-3135
・FAX:043-202-3136
・住所:〒260-0854 千葉県千葉市中央区長洲2-3-8
・院長:白澤 友裕 医師・医学博士・形成外科専門医
・診療科目:形成外科(保険診療)、美容外科(自費診療)、美容皮膚科(自費診療)

診療曜日 / 時間

月:13:30~21:00
火:13:30~21:00
水:休診日
木:13:30~21:00
金:13:30~21:00
土:13:30~21:00
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・治療経過を記録するために、施術の前後で施術部のお写真や動画を撮影させていただいております。撮影したお写真および動画については、個人情報の取り扱いに則り、厳重に管理させていただいております。ご理解の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
・当院の対応言語について:Diagnosis in Chinese are available. / 可用中文進行診斷